ここ数年メンズファッションの間で、「レイヤード、レイヤード」という言葉を
本当によく聞きます。でも、本当にレイヤードのことを理解していますか?
分かっているようで実はあまり分かっていない人も多いはず、
今回は、「レイヤードとは?」「縦のレイヤードとは?」の疑問を
スバリわかりやすく解説致します!
レイヤードとは?
出典 https://otokomaeken.com/mensfashion/44982
レイヤードとは”重ね着”のこと。
英語で「layer」レイヤーとは「層」という意味。
レイヤーに「ed」を付けて、レイヤード(layered):「層になった」という意味。
重ね着とは上着(アウター)と下着(インナー)を重ねて着ること。
しごく当たり前ですが、基本中の基本からしっかりと理解しましょう。
説明する前に「アウター」というファッション用語のついて解説します。
アウターという言葉を間違えて使っている人が多いのですが、
アウターをコートやジャケットなどの冬場の一番上に着る服だと理解している人がいますが、
それは間違いです。
アウターはあくまで下着に対して上着であることを指しているのであって、
例えば、
上着にTシャツと下着にタンクトップを着た場合では、
Tシャツのことをアウターと言います。
アウターとインナーの用語の使い方はこの辺で、話を戻します。
レイヤードとは具体的な例をあげると、
- ロングTシャツの上に半袖Tシャツ
出典 https://www.pinterest.jp/ - セーターの下にシャツ
出典 https://matome.naver.jp/ - ジャケットの下にパーカー
出典 http://www.selectsquare.com/ - コートの下にパーカー
出典 https://smartlog.jp/41572
以上、全て重ね着(レイヤード)です。
言われれると「へ〜」って感じですが、意外にアウターとインナーの意味合いをしっかりと理解していないままだと、誤って読み取ってしまうので注意。
”縦の”レイヤードとは?
出典 http://clubd.co.jp/
レイヤードは知っているけど”縦の”レイヤードの意味をしっかり説明できますか?
「レイヤード」と「縦のレイヤード」という言葉がごっちゃになっている人が多いです。
色々なところの記事で「縦のレイヤード」について解説されていますが、
初心者からしたらイマイチわかりにくい部分もあったかと思いますので、
ズバリわかりやすく「縦のレイヤード」について解説します!
「縦のレイヤード」とは、
アウターとインナーに上下の”縦”関係を作り出して腰の位置がドコにあるか分からないように
視覚効果を利用してスタイルを良く見せる着こなしのこと。
出典 http://www.neqwsnet-japan.info/
着丈の長いインナーによって腰の位置を隠すことで、
アウターのMA-1の着丈の位置がより高く見えることで脚長効果が得られる。
レディースでよく見られるワンピースコーデと考え方は一緒です。
出典 https://jp.pinterest.com/
インナーのワンピースによって腰の位置が隠し、
アウターに着丈の短いライダースを使って腰の位置を高く見せスタイルアップを図る。
上記のワンピースコーデで「レイヤード」と「縦のレイヤード」の言葉の意味合いを解説すると、
アウターにライダースジャケット、インナーにワンピースの関係は単なる「レイヤード」とも言えるし、
そこに”意図的”に腰の位置を隠し・高く見せてスタイル良く見せる細工があってはじめて「縦のレイヤード」と言えるのです!
つまり、
上記のワンピースコーデで、アウターのライダースの着丈が長く腰の位置が低く見えてしまう場合、
「縦のレイヤード」とは厳密には言えず、単なる「レイヤード」になります。
さいごに
縦のレイヤードとは見た目のカッコ良さだけでなく、
視覚効果を使ったスタイルアップ法であることをわかっていただけたと思います。
今のメンズファッションには絶対に欠かせないレイヤードスタイルなので、
本質をしっかり理解した上で、レイヤードスタイルにチャレンジしてみてくださいね!