最近、雑誌でもよく目にする『フレンチカジュアル』という言葉。
一体どんなファッションなのか?
あまりピンと来ない人も多いはず。
今回はフレンチカジュアルとは何かを詳しく解説します!
この記事の目次
フレンチカジュアルとは?
出典 http://jion.tokyo/319
大前提として、
ファッションには大まかな系統があります。
ノームコアスタイル、アメリカンカジュアル(アメカジ)、ロックスタイル、ドレススタイル(キレイめ)…etc.
その系統の数はとても多く、複雑でよくわからないと思います。
確かに、その系統に合ったアイテムはある程度決まってくるかもしれませんが、
かと言って、
系統が違うアイテムを合わせたら、即NGということではありません。
そこには基本ルールみたいなものがあって、
そのルールさえおさえておけば、系統の違うアイテムを合わせた応用はいくらでも可能。
その辺りは、徐々に解説していこうと思っていますので、ご期待ください。
つまり、フレンチカジュアルは数ある系統の一つであることをしっかりおさえてください。
アメリカンカジュアル(アメカジ)と比較するとわかりやすい!
アメリカンカジュアル
出典 http://wear.jp/yama1234/2607515/
フレンチカジュアル
出典 https://otokomaeken.com/mensfashion/8536
フレンチカジュアルは究極のシンプルファッションのノームコアとベースは一緒。
ノームコアと同様に『フツー』の着こなしが多い。
フレンチカジュアル=”フランスの普段着”と訳しても良いのかもしれない。
フレンチカジュアルとは、字の通り『フランスのカジュアル』の意味。
フランス人の普段着は、
『スタイリッシュで品のあるカジュアル』と表すことができる。
無骨でラフなイメージのアメカジに対して、
上品でいかにも優等生っぽいのがフレンチカジュアル。
使うアイテムにも違いがある。
アメカジは、
- Tシャツ
- ダメージデニム
- レザーライダース
- ブロックチャックシャツ
- M65ブルゾン
フレンチカジュアルは、
- 白シャツ
- ボーダーカットソー
- トレンチコート
- スラックス
- ジョガーパンツ
…etc.
デニムパンツでもスタイルの違いがわかる!
アメカジ・デニム
出典 http://d.hatena.ne.jp/oqqoq_poppo/
フレンチカジュアル・デニム
出典 http://www.cinqessentiel.com/
アメカジ・デニムは色落ちの濃淡が強調されたモノが多い。
通称『ヒゲ』と呼ばれる、腿辺りに出る履きジワの入っている。
一方、
フレンチカジュアル・デニムはその逆で濃淡が強調されず、
やさしいイメージの色落ち具合、あくまでシンプル。
ドレスとカジュアルの良いところを兼ね備えたスタイル!
出典 https://otokomaeken.com/mensfashion/19050
フレンチカジュアルは、ドレス(キレイめ)とカジュアルのバランスが大事。
ドレスライクなトレンチコートにカジュアルライクなデニムをもってきたり、
よくファッション用語で使われる『着崩す』という言葉があるが、
それを体言したスタイルがフレンチカジュアルである。
フレンチカジュアル系ファッションのブランド紹介!
A・P・C(アーぺーセー)
出典 http://www.essence-web.jp/
デニムで有名なフランスのブランド『アーペーセー』。
デニムといってもアメカジライクなダメージデニムではなく、ドレスライクな綺麗なデニムを展開。
フレンチカジュアルとして代表的ブランド。
MHL.(エムエイチエル)
出典 http://wear.jp/jun1998re/9504357/
イギリスブランドMARGARET HOWELL(マーガレット・ハウエル)のカジュアルラインとして2006年にスタートしたMHL.。
最近街中で「MHL.」と書かれた布のバッグを見かけませんか?
そう、あのブランドです!
季節感を問わないナチュラルな色合いやアイテムで大人気のブランド。
さいごに
ここまでフレンチカジュアルについて解説してきましたが、いかがでしたか?
最近のファッションの傾向を見ていると、
どの系統でもノームコアがベースにあることが多い。
ノームコアが今だにメインストリートの中で、
ノームコアに近いフレンチカジュアルが話題になるのはごくごく自然のことだとよく分かる。
最近のアメカジにしても、オーセンティックなアメカジコーデははあまり見られず、
シンプルなコーデにアメカジのアイテムをポイントとして使うコーデが主流。
今はアメカジコーデと言っても、アメカジ+ノームコアなのである。
つまり、ある系統のスタイルをノームコアというテイストで薄めるのである。
その薄味具合が今のファッションの主流であり、そして今は、その薄味が正解なのである。
ファッションのトレンドは移り変わりを繰り返します。
最近では色々な所でノームコアがそろそろ終焉を迎えるのではないかと言われていますが、
日本では2015年に流行り出して随分経ちますので、薄味から濃い味になっていくでしょう!
と言っても明日急には濃い味にはならず、徐々に味が濃くなっていくことでしょう。
この薄味ブームがどこまで続くのか見ものだし、アパレル業界の次の一手が楽しみだ!